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アレルギー 2021.02.16
【アレルギー科】論文,学会発表,著書
ここでは当院の医師が発表した中から、アレルギー患者さんに関係するものを抜粋し、最新のものから順に記載しています。
2020年10月 アレルギー(日本アレルギー学会誌)「当院で経験したFPIESの10例」
近年増加傾向にある、FPIES(新生児乳児消化管アレルギーの一型)について、経験症例をまとめました。FPIESにおける食物の特性や、食物傾向負荷試験の重要性について述べています。年少児は牛乳が多く、その後固形物によるFPIESが多かったです。
2020年10月 with NEO(周産期医療にかかわる方むけの雑誌)「赤ちゃんのかゆみとケア」
近年周産期医療従事者に知ってほしいアレルギーの知識が増えてきております。新生児専門医でもある筆者が、周産期医療と小児医療の架け橋になれればと思い執筆しました。
2020年9月 日本小児アレルギー学会誌「重症牛乳アレルギー患者におけるオマリズマブ単独投与の有効性の検討」
筆頭著者の谷内昇一郎先生が長年取り組まれているゾレア(オマリズマブ)を用いた牛乳アレルギーの有効性について報告しました。
2020年6月 日本小児アレルギー学会誌「アナフィラキシーで入院した小児救急201例における二相性反応について」
食物アレルギーにおける即時型反応は通常1時間以内に起こりますが、まれに数時間後に起こることがあり、二相性反応といいます。最初の反応が起きているときに、エピペン®やボスミン注®(エピネフリン注)を使うと、二相性反応は軽減するようです。即時反応が重度の時はためらわずにエピペンを使うことが重要と考えられました。
2020年2月 日本小児科学会誌「食物経口負荷試験に用いる少量加熱全卵粉末の研究開発から上市にむけての活動」
食物アレルギーの診断や改善状況の把握に大切な食物傾向負荷試験ですが、負荷試験で用いる加熱全卵粉末の発表を国立相模原病院、高槻病院、神戸医療センター中央市民病院、兵庫県立こども病院らと共同で発表しました。
2019年3月 アレルギーの臨床「小児アレルギー疾患と生物学的製剤(抗IgE抗体を中心に)」
オマリズマブを用いた食物アレルギー診療についての解説です。
2018年8月 日本小児アレルギー学会誌「ゆずジュースでアナフィラキシーを起こした10歳の男児例」
比較的めずらしいゆずアレルギーの症例報告です。
2018年5月 アレルギー(日本アレルギー学会誌)「スギ皮下免疫療法が有用であった花粉–食物アレルギー症候群の1例」
近年口腔アレルギー症候群(OAS)や花粉-食物アレルギー症候群(PFAS)と言われる花粉が関係する食物アレルギーが子どもでも増えています。舌下免疫療法(SLIT)は、花粉症の治療ですが、一部の症例ではOAS(PFAS)にも効果があるようです。この症例以降にも同様の効果を経験します。しかし、引き続き検討が必要です。